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"率直に言って、これら九つの都市は彼らが自覚しているよりずっと似通っている。彼らは同じ兵を雇い、同じ戦争で闘い、同じ支配者に立ち向かっている。それは富めるものたちであり、マジスター、アーコンなどと呼ばれるような人々である。ドスラク人のカラザールが襲来した際には、略奪という共通の危機を脱するために協力し合っていた。数千年もの時を経て、ウェスタロスの恥と呼ばれた都市たちは東に自由都市を拡大させていった。"
ジョラー・モーモント
ファイル:The Free Cities.png

西部自由都市の地図。ウェスタロスから狭い海を隔てた対岸に位置している。

自由都市とは、ウェスタロスから狭い海を隔てた地域にある九つの強力な独立都市国家である。これらの都市は東の巨大大陸エッソスの西部を支配し、七王国との貿易ルートも保有している。自由都市の全長および各領地面積はウェスタロスネック南部に匹敵する規模である。

これら九都市には、それぞれ固有の歴史と特徴的な文化がみられる。

歴史[]

自由都市は、数世紀前にヴァリリア永世領の植民地として建設された。四百年前のヴァリリアの破滅でヴァリリア永世領と竜の道が崩壊したことで、帝国は血の世紀と呼ばれる混沌の時代に突入した。この動乱ののち、九つの独立都市国家はエッソス西部にとどまることとなった。 ブレーヴォスは他の都市とは大きく異なり、唯一ヴァリリアの植民地ではなく、ヴァリリアから脱走した難民によって建設された都市である。破滅によって竜の道が崩壊したことで、ブレーヴォスは正式に独立を宣言することとなった。ヴォランティスは自由都市最古の都市で、最大勢力を誇る。血に飢えた世紀の間、ヴォランティスは他の都市の侵略と統合を試みるものの、最終的には同盟を組んだ他都市連合によって鎮圧された。 ヴォランティスはもともと自由都市最大の勢力を誇っていたが、同じく勢力を増しつつあったブレーヴォスを前に、次第に勢力を失っていった。影のような存在だったヴォランティスはヴァリリア人の集権統治を失い荒廃した他の八都市とは異なり、内戦による分裂を経ながらも勢力を拡大していった。現在は、貿易と大艦隊によって支配を強化していったブレーヴォスが、一方で最強・最大規模の陸軍を従えたヴォランティスをやや上回る形で自由都市の最大勢力とみなされている。その最重要要素としては、ブレーヴォスの鉄の銀行が挙げられる。この規模には他の八都市の銀行すべてを併せても及ばず、エッソスおよびウェスタロス最大規模の金融機関として成長するに至った。 自由都市はそれぞれが独立した都市国家であり、都市機能・商業ともにウェスタロスよりも発達している。ブレーヴォスを除いたすべての都市で、難民奴隷による奴隷制が布かれている。数世紀にわたり、自由都市は狭い海を隔てたウェスタロスからの亡命ルートとして知られていた。

九つの自由都市[]

Free Cities

西部自由都市の地図。ウェスタロスから狭い海を隔てた対岸に位置している。

Narrow Sea

ペントスはTVシリーズで最も早く、シーズン1の冒頭に登場する自由都市である。この都市はシーズン5の冒頭に再び登場する。

Titan of Braavos

ブレーヴォスは自由都市の中で二番目に登場する。シーズン2で少しだけ登場したのち、シーズン5を通して深く描かれていく。

Longbridge

ヴォランティスはシーズン5の「雀聖下」で三番目の自由都市として登場する

  • ブレーヴォス:シーロードが統治する、自由都市最大勢力を誇る北部の都市。都市は礁湖に浮かぶ多数の島々からなり、それぞれ橋と運河によって繋がれている。強大な鉄の銀行と、顔のない男たちとして知られる暗殺者ギルドを擁する。この都市は、強力な剣士と造船技術、宗教の寛容と反奴隷が主な特徴として挙げられる。
  • ロラス:ブレーヴォス南東の恐怖の海に浮かぶ島。最も知名度が低く、最弱の都市として知られる。
  • ライス:夏の海にある島。ステップストーン諸島の近くに位置し、強力な海軍に護衛されている。世界有数の娼婦を従えた歓楽の館で知られる売春都市。住民は色白、金髪で青い目を持つ。
  • ミア:ミアス海とよばれる小さな海の沿岸の港町。優れた職人と工芸品で知られ、特に光学レンズとレースが有名。ライスとミアは数百年来の敵対関係にあり、係争地をめぐり紛争を繰り返している。住民の多くは濃色の肌と暗い髪をもつ。
  • ノーヴォス:ペントスの北西、ノイン川沿いに位置する内陸の大都市。北エッソスの丘陵地帯にあり、ノーヴォスの丘で知られる。ノーヴォスの顎髭の導師らによる神権政治が布かれている。斧が有名。
  • ペントス:巨大な港町。地上兵力しかないためしばしば大陸のドスラク人に襲撃される。チーズの貿易で有名。建前上はペントスの王子の支配下にあるが、実質的な支配権は豪商のマジスターたちが掌握している。
  • クォホール:ノーヴォス東部のクォイン川沿い、ドスラクの海の端にあるクォホールの森の奥深くに位置する内陸の大都市。ヴァリリア鋼をも加工できる技術をもつ刀工が有名。ドスラク人に対抗して奴隷商人湾で雇い入れた虚勢部隊である穢れなき軍団の要塞として機能している。
  • タイロシュ:アーコンによって支配された巨大な港町であり商業都市。タイロシュ人は派手な服装と豪勢な甲冑、贅沢志向で知られている。ステップストーン諸島に程近い島に位置するため、ウェスタロスと最も近い距離にある自由都市である。ステップストーン諸島や係争地、ウェスタロスとの位置関係から、各地の紛争の際の傭兵の供給口として利用されることが多い。
  • ヴォランティス:自由都市群の最南端に位置する。面積、人口ともに最大規模だが、ヴォランティスの三頭政治によってもっとも腐敗が進んだ都市でもある。かつては自由都市最大の勢力を誇っていたが、血の世紀の間、徐々にブレーヴォスにその地位をとって代わられ衰退していった。広大なロイン川の主要河口に建設されたヴォランティスは、ロイン川の多くの支流が築き上げた東の防壁によってドスラク人の侵攻を防いでいた。ウェスタロスや他の自由都市から奴隷商人湾、翡翠海、クァース、アッシャイなどの大陸東部へ抜ける主要な貿易ルートは、すべてヴォランティスを経由している。
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