- "フレイ家は600年関門橋を守ってきて、一度も通行料を取り損ねたことがないのよ。"
- ―キャトリン•スターク
双子城は関門橋<クロッシング>としても知られる、リヴァーランドにある城。リヴァーラン城のタリー家の家臣である、フレイ家の居城である。ほとんど違わない二つの塔と、三又鉾河<トライデント河>の緑の支流にかかる頑丈に守られた橋を持つ。
この城は、何百マイルも続く緑の支流の中で唯一渡れる箇所である。北部からリヴァーランドの西部へ向かう旅行者や商人にとっては大きな障壁だ。この城はウィンターフェル城からリヴァーラン城に向かう主要な道の上に直接建っている。この二つの城を移動するのに双子城を避けようとすると、南に何百マイルも大きな迂回をするか、北に向かってネックの沼や湿地を超える危険な旅をしなくてはならない。南に向かう際に、南西に向かって双子城を超えられない場合は、南東に向かい王の道を超えなくてはいけない。 フレイ家は、600年前緑の支流に石の橋を建設する一連の工事から始まった。双子城の建設には三世代を要したが、その後関門橋を渡る旅人から通行料を取ることで急速に成長した。橋は滑らかな灰色の石で出来た巨大なアーチ状になっていて、二台の馬車が並んで通れるほど広い。
重要な城の住人[]
- ウォルダー・フレイ 「フレイ遅参公」として知られる、高齢の城主。
- ジョイユース・フレイ フレイ公の8番目の妻。釁られた婚儀で、キャトリン・スタークに殺された。
- エドミュア・タリー リヴァーラン城主とトライデントの最高領主の地位を手に入れたが、釁られた婚儀の際に捕らえられた。
ウォルダー公の血筋は息子•娘•その配偶者•孫•ひ孫に広く受け継がれている。
歴史[]
シーズン1[]
ロブ・スタークはタイウィン・ラニスターの軍に対抗するため双子城を通って川を渡らなければいけなかったが、母親にウォルダー・フレイはプライドが高く、怒りっぽくて信用できないと忠告される。彼女はロブの味方につき同盟を組むよう交渉に行くと、ロブの軍に橋を渡らせフレイ家の忠誠を約束する代わりにロブとアリアはフレイ家の子供達の誰かと結婚するよう要求される。さらにロブは騎士として期待されているオリヴァー・フレイを従士にしなくてはいけない。ロブは取引を承諾。ロブの軍は川を渡ると二つに分かれ、囮の軍はタイウィンに向かい、主要軍の方は馬を走らせてリヴァーラン城の北でジェイミー・ラニスター軍を攻撃した。
シーズン2[]
ロブ・スタークと最終的に彼の花嫁となったタリサ・マイギアが、ロブとフレイ家の娘の誰かとの婚約について話す会話の中で双子城に言及している。理由を聞かれたロブは、双子城は「とても重要な橋」だと主張する。
シーズン3[]
祖父の葬儀を終えた後ロブ・スタークは、キャスタリーの磐城<キャスタリーロック>を獲ってラニスター家を降伏させるには抜本的な行動が必要だという結論に至る。この計画は、ロブが捕らえていたラニスター家の二人の子供マーティンとウィレムが、スターク家の旗主であるリカード・カースタークによって殺されたことによって邪魔されてしまう。この殺人の結果、ロブは命令に従わなかったリカードの首を斬ることになってしまった。このためロブはカースターク家とその軍の大部分の支持を失い、彼の叔父とフレイ家の娘を結婚させることでフレイ家とウォルダー・フレイの支持を取り戻そうとする。ロブがフレイ家の娘の一人と結婚するという約束を破ったので、ウォルダー公は不機嫌だったが、全ては許されたかのように見えた。この出来事は釁られた婚儀と呼ばれ、ウォルダー公が床入れの儀が終わった後に伏兵に攻撃を命じたことで彼の怒りと、ボルトン家とルース・ボルトンの謀反の意思が明らかになり、ロブ・スタークと彼の妻タリサ・スターク、そして彼の母親キャトリン・スタークは死亡、エドミュア・タリーは投獄、ロブの旗主と多くの北部兵が双子城の外の野営地で虐殺された。
ギャラリー[]
シーンの裏側[]
プロダクション•デザイナーのジェマ•ジャクソンは双子城の外見の美しさと、その裏に隠れた合理的な理由について語る。 「シーズン1で私たちは汚れた小さな場所を作ったの。そこは本当に古くて汚れていて、雨漏りがしていた。どちらかというと不気味だったの。私たちはその外見をもう一度作りたかった。ウォルダー公は意地が悪いから、この古い革(家具に使われた)を使い古されたようにしたの。私たちは彼の記号を門につけたから、通り抜ける時に小さな古い塗装を見られるわ。これはとても古ぼけていて、彼がこの記号に少しもお金を使いたくないというのが分かる。 フレイ家は実際は裕福な家だけど、600年前に彼らが最初の橋をかけて通行料を取り始めて裕福になったのは比較的最近のこと。リヴァーランドにいる、古い貴族の家はフレイ家を成金の家だと見下している。ウォルダー公は実際には、けちになることで裕福になったのよ。彼は恥ずかしいとも思わないので、他の貴族達にどう思われるかに関係なく、修理するのにお金をかけるよりも雨漏りのする屋根や使い古した家具でいいと思っている。けちすぎて良いものを買えないのよ。」 さらにジャクソンは、双子城の小塔にあるフレイ家の記号は家具にもあると付け加えた。ウォルダー公の椅子の後ろにある支柱は双子城の二つの塔のように見える。
原作では[]
小説『氷と炎の歌』では、フレイ家は600年前まではリヴァーランドの小さな家だった。フレイ家の関門橋は、最初は両端を木造の城で守られていた。通行料によって得られた富を使って、彼らは木造の城を強い石の城に作り変え、落とし格子門と掘と外防備を付け足して完成させた。橋そのものは屋根がつき、馬車二台が並んで通れる広さである。関門橋はそれ自体に水の塔と呼ばれる塔がある。フレイ家の台頭によって、彼らはチャールトン家、エレンフォード家、ヘイ家といった自分たちの家臣を獲得した。