ロックはシーズン3およびシーズン4に登場する人物で、ノア・テイラーが演じる。ボルトン家に仕えており、ルース・ボルトン公の精鋭である。
人物[]
残忍な男であり、拷問や敵の手足を切り取ることを好む。ジェイミー・ラニスターはロックの手にかかって右手を失い、剣を握ることが出来なくなる。
経歴[]
シーズン3[]
ロックはキャトリン・スタークによって解放されてしまったジェイミー・ラニスターを捕えるため、ルース・ボルトンが放った追手として登場する。ロックと部下たちは密告によりジェイミーと彼を護送していたタースのブライエニーを捕えることに成功する。
ハレンの巨城に連行する道中、ロックは部下たちにブライエニーを犯させようとするが、ジェイミーがタース島にあるサファイアの話をし、ブライエニーを純潔のままで帰せば彼女の父であるセルウィン公が謝礼としてサファイアを支払うだろうと言ってやめさせる。更にジェイミーはタイウィン公の偉大さを引き合いにだして快適な待遇を求めようとするが、その傲慢な態度に怒ったロックはジェイミーに食事を出すフリをして、彼の右手首を斬り落とす。
衰弱して水を求めるジェイミーに馬の小便を与え、彼を嘲る。ジェイミーが隙をついて剣を奪った際は泥に押し倒し、次同じことをした場合はもう一方の手も斬り落とすと脅す。
ハレンの巨城に到着した一行はボルトン公にジェイミーらを引き渡すが、ボルトン公はジェイミーの傷について快く思わない。ロックはタイウィン公に手首を送ってやろうと言いだすが、ボルトン公は舌を切り落とされたくなければ黙っていろと叱責する。
ボルトン公はエドミュア・タリーの婚礼のため双子城に旅立つが、ロックはブライエニーの身代金をセルウィン公に要求する。セルウィン公はドラゴン金貨300枚を打診するが、ジェイミーが言ったサファイアの話を信じるロックはそれをはねつける。サファイアが得られない代わりに彼女を余興にし、熊と戦わせて殺させようとするが、そこにブライエニーの救出に来たジェイミーらがやって来る。ロックは熊を弩で撃つ〈鉄の脛〉に怒鳴るが、〈鉄の脛〉はボルトン公にジェイミーを生きて王都まで届けるよう命令されたからだと返す。ブライエニーを助け出したジェイミーに彼女を置いていくよう詰め寄るが、ジェイミーはボルトン公はタイウィン公が満足する方を優先するだろうと言い、ロックは引き下がるしかない。
シーズン4[]
ドレッドフォートに帰還したロックはボルトン公の落とし子であるラムジーと再会する。ロックはラムジーにキングスレイヤーの手首を切り落とした話をする。
ラムジーはブラン・スタークとリコン・スタークの兄弟が生きている事を明らかにし、黒の城のジョン・スノウが彼らを匿っている可能性があるため、半分スタークのジョン共々始末する必要があると言う。ロックは黒の城に派遣される。
〈冥夜の守人〉の新兵を装って黒の城に潜入し、戦闘に長けている事を示してジョンに接近する。その際、ストームランドで子どもたちを養うために密漁をして捕えられたのだと偽る。ジョンがクラスターの砦にいる反乱者たちに報復する任務に向かう際、戦いを知る者が必要だろうと言って作戦に参加する。
ジョン率いる一団がクラスターの砦に到着した際、ロックは偵察を買って出る。そこで犬舎にいるブラン、ミーラ・リード、ジョジェン・リード、ホーダーを発見する。ジョンたちに犬舎には番犬が繋がれているため近付かない方がいいと言って牽制した後、密かにブランたちの前に姿を現す。ジョンの知り合いだと言うが、ブランの足を切って付随であることを確認する。ブランがジョンを呼ぼうとするが、彼の口を塞ぎ、大声を出せば仲間を殺すと脅す。リコンの居場所を確認するためにブランを連れ出すが、ブランはホーダーに乗り移り、ロックの首を折って殺す。
戦闘後、エディソン・トレットはロックに死体を発見し、ジョンの前に持ってくる。ロックの正体は明かされないままであった。ロックの死体はクラスターの砦ごと焼かれる。
北部から鉄人たちを駆逐したラムジーとボルトン公はロックからの連絡がないため、ブランとリコンは既に死んでいるのではないかと推測する。ロックの所在については気にしていない。
原作[]
ロックはテレビシリーズオリジナルのキャラクターであり、原作小説では自由都市クォホール出身の傭兵、ヴァーゴ・ホウトがその役に相当する。ホウトは〈勇武党〉という傭兵部隊の首領で、その角の付いた兜から〈山羊〉とあだ名される。タイウィン公に雇われてリヴァーランドを焼き打つが、後にボルトン家に寝返る。ロックと同じくジェイミーの手首を斬り落とし、ブライエニーらを窮地に陥れるが、最後はグレガー・クレゲインによって殺される。クレゲインはホウトの舌足らずなクォホール訛りを面白がり、四肢を斬り落としてその叫び声を楽しんだという。