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Lhazar

ラザールは羊とヤギ飼いの平和な国で、エッソス大陸のヴァエス・ドスラクの南にある。


エッソスでは、奴隷商人湾は北東まで続く沿岸山脈により、ドスラクの海からは見えない。ドスラクの海の南東部が山脈の近くに達するので、馬の群れには向かないが、羊の牧草地には向いているラザールの丘陵地帯に続く道ができる。

この丘陵地帯はスカーハザドゥハン川によってできたカイザイ山道により沿岸山脈を通って奴隷商人湾に通じている。スカーハザドゥハン川の上流は、山脈の内側でドスラクの海に面していて、ラザールに最小限の農業ができるほどの水を供給しているが、一方で北では農業には向いていないドスラクの海と、東では赤の土地の砂漠との境界を作っている。沿岸山脈の反対、西側では奴隷都市ミーリーンがスカーハザドゥハン川が海に流れ込む口に位置する。 ラザールの住人はラザール人として知られ、平和的な羊飼いと農民である。彼らは偉大なる羊飼いと呼ばれる神を崇拝している。

ラザール人は非好戦的な文化のため、騎馬の大群が新しい奴隷を探している時にしばしばドスラク人の襲撃の標的になる。自分たちのことを「仔羊人」と馬鹿にするドスラク人に、ほとんど抵抗できない。ラザールには直接強奪できる富はあまりないかもしれないが、彼ら自身は素晴らしい、従順な奴隷だと言われる。ドスラク人は、ラザール人を直接奴隷として取っておくか、奴隷商人湾の近くの奴隷都市や湾の南西地域で、捕らえたラザール人を加工品と引き換えに取引する。

歴史[]

シーズン1[]

Great Shepherd Altar

ラザールの偉大なる羊飼いの祭壇の前にいるデナーリス、ドロゴ、クォーソ

Mirri Maz Duur

ラザール人の治療師で「妖女」、ミリ・マズ・ドゥール

ウェスタロス侵攻の資金調達をしようと、カール・ドロゴのカラザール(部族)は奴隷確保と略奪のためにラザール人の村を襲撃した。デナーリス・ターガリエンが道を馬で通り過ぎた時、彼女はドスラク人が家を略奪し、女性を強姦しているのを目撃した。ぞっとしたデナーリスは、強姦されないよう女性たちを救い、自分のものとした。不満な男たちは、偉大なる羊飼いの寺院で、生首が山のように置かれた祭壇の前に座っていたドロゴに文句を言った。最初ドロゴはデナーリスにこれが戦というものだと教えたが、彼女のあまりの熱心さにカール・ドロゴは驚き、結局男たちには別の女を探せと伝えた。これに納得行かない戦士マゴがドロゴの地位を奪おうと決闘を始め、ドロゴの胸に小さな傷を負わせたものの、たやすく負けてしまった。デナーリスが救った村の女たちの中に、妖女ミリ・マズ・ドゥールがいた。デナーリスの保護に感謝し、彼女はドロゴの傷を治すことになった。

しかしカールがラザールの南に進むにつれ、傷はますます膿み、ドロゴは治る見込みのない熱にうなされていた。デナーリスが切望し、また他のドスラク人の離反への恐怖から、ドゥールはドロゴを救うため血の魔術を行うことに同意した。彼女はドロゴを救うには、デナーリスのお腹にいる息子の命を代償にする必要がある言った。儀式の後もドロゴは、意識不明の昏睡状態で生きているだけとなってしまった。激怒するデナーリスにドゥールは、彼は自分の村を破壊し、寺院を略奪し男たちに強姦されたのだから、喜んで復讐する、また彼の息子がさらに多くの殺戮を行うのを防ぐのだと言った。デナーリスはドゥールを生きたまま火あぶりにして殺した。

シーズン2[]

デナーリスとわずかに残った支持者たちが赤い土地の砂漠に進もうとしている時、彼女はサー・ジョラー・モーモントに安全な道はないのかと聞いた。彼の答えは、もし南にあるラザール人の土地へ戻れば、彼らはデナーリスと彼女のカラザールを殺し、ドラゴンを奪うだろうというものだった。

シーズン6[]

デナーリスがヴァエス・ドスラクに戻った時に出会ったドスラクの寡婦の一人は、村が襲撃された時に捕らえられたラザール人の少女だった。

小説では[]

小説『氷と炎の歌』では、ラザールはヴァエス・ドスラクの南東、奴隷商人湾の北東、奴隷都市ミーリーンの川上に位置する。ラザール人は非好戦的であまり抵抗しないので、ドスラク人はよく彼らを襲撃し、そこで得た奴隷は比較的素早く川下のミーリーンと奴隷市場へ追い立てられた。ラザール人は好戦的な文化がないことを軽蔑され「仔羊人」と呼ばれる。 ラザールは主にスカーハザドゥハン川の上流にある二本の支流に挟まれている。しかし、ラザール人の村や住居はその周りのドスラクの海の端や赤い土地の南を含む地域にある。カイザイ山道によってラザールはミーリーンとつながっている。

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