
オープニングに登場するバジリスク諸島(写真の中央下)
- "奴はあなたを放っておかないだろう。暗いアッシャイまで馬に乗って行っても、奴の暗殺者がついてくる。はるばるバジリスク諸島まで船で行ったとしても、奴のスパイが伝える。奴は狩りをやめはしないのだ。"
- ―サー・ジョラー・モーモントからデナーリス・ターガリエンへの言葉
バジリスク諸島はソゾリオス大陸の北海岸の先、奴隷商人湾とエッソスの南にある大きな諸島。ソゾリオスの地図に記された地域の一部で、ウェスタロスの七王国国民にとっては地図上の世界最南端に位置する。アッシャイとイー・チーはさらに東にあると言われているが、地図には載っていない。同じくソゾリオスの一部である島、ナースはバジリスク諸島の西に位置する。
歴史[]
シーズン1[]
ヴァエス・ドスラクでデナーリス・ターガリエンの暗殺が企てられた際、デナーリスは兄ヴィセーリス・ターガリエンが死んだ後はロバート・バラシオン王は自分のことを放っておいてくれると思っていた、と述べる。サー・ジョラー・モーモントは彼女がターガリエンの最後の血統である以上、どんなに遠く、たとえアッシャイやバジリスク諸島に逃げても、ロバート王のスパイは狩りに追ってくるのをやめないだろうと説明した。
小説では[]
小説『氷と炎の歌』でも、バジリスク諸島は同じように登場する。南にはソゾリオス大陸本土のザメタール、東には斧諸島、そして南東にはヒキガエル島がある。 バジリスク諸島は、狭い海にあるステップストーン諸島よりもさらに危険な海賊の巣窟となっている。捕らえた船員を奴隷として売る海賊たちにとって、ヴァリリア半島を回る主要な航路を狙う完璧な基地なのだ。バジリスク諸島に住む者は卑劣で、残酷で、そう長くは生きられない。ここの血と泥にまみれた町には、逃亡奴隷や奴隷商人、ペテン師、娼婦、狩人、「まだらの人々」、そしてもっと悪い者たちでいっぱいだと言われている。
ギスカル帝国は5000年以上前にバジリスク諸島に辺境植民地を建設し、そこには本土に襲撃する奴隷商人の交通要所として使われた涙の島のゴゴッソスの街も含まれていた。この街は第三次ギスカル戦争の際にヴァリリアの自由保有都市によって占領された。ヴァリリアの奴隷ではなかったバジリスク諸島の辺境植民地はヴァリリアの破滅(五王の戦いから約400年前に起きた)を生き延びたが、およそ80年後に酷い疫病が諸島に蔓延し、人口が激減した。ゴゴッソスはそれ以来廃墟のままだ。
疫病の後、まるまる一世紀も諸島は世間から避けられてきたが、その後海賊たちがまた定住し始めた(ウェスタロスでのジェヘアリーズ・ターガリエン1世の長い統治の間)。それ以来、さまざまな無法者の海賊の領地が諸島を統治してきた。ほとんどどの世代でも、海賊たちが悩みの種である故に、自由都市からの逃亡者が諸島に加勢し何百もの海賊たちを殺すのだが、またすぐに新しい海賊の巣が現れ、瞬く間に逃亡者たちに取って代わるのだった。