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ゲームオブスローンズ_Wiki > キャラクター一覧 > ティリオン・ラニスター

ティリオン・ラニスターシーズン1からシーズン6にかけての主要な登場人物であり、シリーズプレミアから登場し、ピーター・ディンクレイジが演じる。ティリオンはタイウィン・ラニスター公の第3子である。姉はサーセイで、兄はジェイミー



人物[]

嘲りを込めて“小鬼”や“半人前”などとあだ名されるが、極めて高い知性の人である。父の政治的策略の才を受け継いでいるが、その醜さ、舌鋒の鋭さ、売春婦好きのため、そして出産が母親の死を招いたゆえに、父タイウィンから憎まれている。姉サーセイにも憎まれているが、兄ジェイミーには優しく扱われる。敵に対しては残酷な手段をとることもできるが、見捨てられたものや不当に扱われた者達には同情心をもつ。

経歴[]

若いころ、乱暴しようとした男たちから若い農民の娘ティシャを救い、結婚したことがある。だがこれは家族が仕組んだタチの悪い悪戯であり、ティシャは売春婦であった。全て嘘だったと告白した後で兵士たちと寝て大金を稼いで去っていった。この出来事はティリオンのトラウマとなっている。

シーズン1[]

ティリオンは、王室のウィンターフェルへの運命的な旅に参加し、その後〈〉を訪れる。この間、ジョン・スノウとティリオンは意外にも友人となり、見捨てられた者同士として、共有する人生の一面を分かち合う。ティリオンが南に戻る途中、キャトリンは息子のブラン・スタークの殺害を試みたとしてティリオンを逮捕し、亡くなったジョン・アリンと、未亡人で彼女の妹のライサの本拠である高巣城に連れて行く。ここでライサは、ティリオンをブラン殺害未遂の罪だけでなく、亡き夫ジョン・アリン殺害の罪で裁判にかける。傭兵ブロンが擁護者となり、決闘裁判で勝利したため、ティリオンは処刑をまぬがれる。高巣城を出た後、彼は鋼と栄光を約束して、獰猛で粗暴なアリンの谷間の〈山の民〉を雇う。

シーズン2[]

タイウィンは、ティリオンを〈王の手〉の一時的な代理としてキングズランディングに送る。ティリオンは愛人のシェイを伴うが、苦心してその存在を隠す。ティリオンはサーセイとのほろ苦い権力闘争を始め、常に彼女の先手を打つ。〈炎素〉で充たした船と巨大な鎖を用意し、これはやがて〈ブラックウォーターの戦い〉でスタニス・バラシオンの艦隊を壊滅させ、大勝利をもたらすことになる。スタニスの兵たちが戦略的に重要な門を壊そうとした時、ティリオンだけが状況の深刻さを理解し、城壁の外に突撃して門を守ろうとする。自分に合った大きさの戦闘斧をもって馬に乗り、兵士たちを率いて戦う。戦闘の間に、〈王の盾〉の騎士により殺されそうになり、従者のポドリック・ペインに救われるが、顔に傷を負う。

シーズン3[]

傷から回復するが、父タイウィンに権力を奪われ、〈山の民〉の軍勢も都から追い払われている。サンサ・スタークとの政略結婚を強制されるが、気乗りしない花嫁を憐れみ、床入りを強制しようとはしない。

シーズン4[]

夫婦はジョフリー王の殺人の件で、無実でありながら告発される。サンサは逃亡し、ティリオンだけが裁判にかけられる。通常の裁判では勝てないことを知り、グレガー・クレゲインに対して決闘裁判を戦うようブロンに依頼するが断られる。悪名高い熟練の剣士であるプリンス・オベリン・マーテルがティリオンの擁護者として名乗りを上げる。だがグレガー・クレゲインはオベリンを殺し、ティリオンは死刑を宣告される。しかし、ティリオンは兄ジェイミーとヴァリスによって密かに牢から解放される。ジェイミーは、かつて父タイウィンに命令され、ティリオンがかつて結婚した娘が売春婦であると嘘をついたことを告白する。城を出る前に、ティリオンは秘密のトンネルを通って父の部屋を訪れ、かつて愛したが裏切られた売春婦シェイと父を殺す。

シーズン5[]

ヴァリスの助力により、ティリオンは貨物箱に箱詰めされたままペントスへ逃げ延びる。虚無感から普段以上にやけ酒をあおるティリオンに、ヴァリスは呆れながらも自身の目的でもあったターガリエン家復興について打ち明ける。混沌に包まれた七王国を救うのはターガリエン家デナーリス・ターガリエンであり、それを支えるにはティリオンのような政治力のある人物が必要だと語り、ティリオンはその説得を受け入れる。そして二人は、デナーリスが統治するミーリーンを目指す。

追手を警戒し軟禁状態での馬車の旅に飽きたティリオンは、道中、ヴォランティスに立ち寄り、娼館で鬱憤を晴らすかのように飲んだくれるも、偶然出くわした追放中のジョラー・モーモントに見つかり拉致される。ジョラーはティリオンの首をデナーリスへ献上すると言い、ティリオンは連行される形で再びミーリーンを目指す。ヴァリリアを通る際、グレイスケールの襲撃を受け、ティリオンは命の危険に晒される。しかし、ジョラーに救われたことからお互いに打ち解け始め、皮肉を飛ばしながらも理解するようになる。

沿岸を徒歩で移動中、運悪く補給の為に停泊していた奴隷船に遭遇し、二人はそのまま奴隷として捕まってしまう。大闘技会で戦う剣闘士として売られた二人であったが、偶然、練習試合を見に来ていたデナーリスと邂逅し解放される。険悪な空気の中、ティリオンは世界を収めるには武力だけでなく政治力のある優秀な相談役が必要と説き、デナーリスはお互いにその価値があるか見定めると受け入れる。女王を讃え開かれた大闘技会中、ハーピーの息子たちの大規模な襲撃を受け、女王であるデナーリスは行方不明となる。女王不在の中、ティリオンは反乱の火が燻るミーリーンの統治を任される。

シーズン6[]

女王不在のミーリーンは不穏な空気に包まれ、ティリオンの統治は上手く運ばない。打開策を模索するも、ハーピーの息子たちによる反乱は勢いづき、港の船団もことごとく焼き討ちに合ってしまう。一方で、ヴァリスの小鳥がハーピーの息子たちの背後に、各都市の奴隷商人の親方達がいることを突き止める。

再び都市を制圧し、親方全員を処刑すべきと訴えるミッサンディ達をなだめ、ティリオンは譲歩で事態を収める融和策を選ぶ。併せて、民衆に強い影響力を持つ光の王の紅の司祭に協力を仰ぎ、宗教による治安の安定化を図った。親方達の懐柔、宗教による扇動は成功したかのように見え、ミーリーンは活気を取り戻しつつあった。ハーピーの息子たちの反乱、元奴隷の殺傷沙汰が収まったことを喜び、ティリオン達はつかのまの安息を楽しんでいた。

しかし、ミッサンディ達が危惧していた通り親方達の業は深く、巨大奴隷船団による奇襲でミーリーンは炎の海にのまれてしまう。絶望的と思われた最中、女王デナーリス・ターガリエンドラゴンに乗って帰還する。デナーリスは親方達始め、船団や各都市を焼き払い全てを滅ぼすと憤るも、ティリオンは狂王エイリス・ターガリエンと同じ道を歩むのかとそれを諌める。

改めて交渉の場を設けたティリオン達に、親方衆は降伏と奴隷制の復活を要求するが、降伏するのはお前たちだとデナーリスは一蹴。ドラゴン達が一気呵成に奴隷船団を沈め、親方達の兵は一目散に敗走、事態は収束へと向かう。ティリオンは人を信じる事を避けて来たが、デナーリスのことは信じられると告白し、改めて忠誠を誓う。デナーリスは「女王の手」としてティリオンを迎え入れる。

シーズン7[]

デナーリス・ターガリエンの軍団は七王国の覇権を取り戻すべく、海を越えドラゴンストーン城へと到着する。トメン・バラシオン自死の後、王座に着いた女王サーセイ・ラニスターには敵対する諸侯も多くドラゴンと今の軍勢であれば簡単に攻め落とせると武力制圧を急くデナーリスであったが「灰の女王」になるつもりかと再びティリオンが諌め、論争の矛先はヴァリスへと向かう。デナーリスとヴァリスの遺恨を仲裁している最中、光の王紅の司祭メリサンドルが訪れ「長き夜」が来たことをデナーリスに伝える。更に、長き夜を夜明けへと導くのは「約束の王子(王女)」であるデナーリスと、北の王ジョン・スノウが"役目"を果たす必要があると予言するも、ジョン・スノウがエダード・スタークの落し子である事、北の野人や諸侯をまとめ上げた事を聞いたデナーリスは敵対心をあらわにする。ジョン・スノウと苦楽を共にしたティリオンはジョン・スノウを"信用でき好感が持てる男"と評し、同盟を勧めるもデナーリスは服従させる為に招待すると高圧な態度を崩さなかった。

軍略会議においてヤーラ・グレイジョイエラリア・サンドオレナ・タイレルの各諸侯は王都キングズ・ランディングドラゴンと軍団で一気に攻め落とすべきだと主張するが、ティリオンは罪もない民衆が何万人も犠牲になると説得し、デナーリスも「灰の女王」になるつもりはないとティリオン立案の「包囲戦による降伏勧告」に賛同する。ティリオンは異国の兵で包囲した場合、新たな遺恨を残すと案じ、エラリア・サンドの兵をヤーラ・グレイジョイの船団で王都へ輸送させる作戦に出るが、無防備に進軍していた船団はユーロン・グレイジョイの奇襲を受け、あっさりと壊滅してしまう。

その頃、ティリオンはジョン・スノウドラゴンストーン城へと迎い入れ、久々の再開を喜ぶ。ジョン・スノウは死者の軍団であるホワイト・ウォーカー達が迫っていることを告げ、デナーリスに援軍を求めるも戯言として信じないデナーリスは服従するまでは北への協力は行わないとジョン・スノウを軟禁する。死者の軍団の進行に焦りを隠せないジョン・スノウはお前も俺の事を信じてなんかいないと憤りをティリオンにぶつけるが、ティリオンは常識よりも正直な男が見たものを信じるとなだめ、デナーリスも信じるに値する人物であることを知って欲しいと話す。

ティリオンは別働隊として穢れなき軍団をラニスター家居城キャスタリーロックへ進軍させる。搦手からの奇襲で制圧に成功したかのように見えたが、ティリオンの作戦を先に読んでいたジェイミー・ラニスターはキャスタリーロックの主力部隊をオレナ・タイレルの居城ハイガーデン制圧へ送っていた。武力で劣るハイガーデンは抵抗も虚しく陥落、タイレル家は滅亡する。そして、キャスタリーロックを攻めていた穢れなき軍団も再びユーロン・グレイジョイの奇襲を受け壊滅し、ティリオンは続けざまに主力部隊壊滅という失策を重ねてしまう。

軍壊滅と同盟崩壊の知らせを受け、それでもなお包囲戦の続行を求めるティリオンにデナーリスは所詮身内を守りたいだけだと激昂、ドラゴンと異国の部隊を引き連れジェイミーの部隊へ報復攻撃に出る。ドラゴンの猛攻凄まじく、今度はジェイミーの部隊が壊滅に追い込まれる。サーセイ側についたサムウェル・ターリーの父と弟が捕虜として捕らえられるが、忠誠を誓えば許すというデナーリスの言葉を受け入れようとはしない。ティリオンはターリー親子を牢獄に入れ頭を冷やさせるべきと訴えるが、デナーリスは聞き入れずターリー親子を生きたまま焼き殺す。この一件からヴァリスは今のデナーリスには狂王の影が見えると漏らすが、ティリオンは選択の余地を与えた上での処刑であり狂王とは違うと擁護する。

死者の軍団が壁まで迫っているという知らせを受けたジョン・スノウは北へ戻ろうとするが、頑なに服従を求めるデナーリスはサーセイ・ラニスターを理由に援軍は送れないと断り紛糾する。そこでティリオンはサーセイに停戦交渉を持ちかけることを提案、自分が見たものしか信じないサーセイには実際に死の軍団を見せた方が早いと死の軍団の捕獲作戦に出る。サーセイとの交渉の場を設けるべくティリオンは王都へ忍び込みジェイミー・ラニスターと密会、ジェイミーはサーセイを説得するなど無理な話だと一蹴するが、ドラゴンの驚異を目の当たりにしたジェイミーなら戦局がどうなるか分かるだろうと説得する。

北へ立つジョン・スノウ達を見送ったティリオンは、久方にデナーリスと腰を落ち着け話し合う。デナーリスはサーセイが話し合いに応じたとしても罠を仕掛けてくるだろうと言い、ティリオンもその意見に同意するが、サーセイと同じように欺瞞や虐殺を行い、恐怖による支配を続ければいずれ民は王の死を望み、同じことの繰り返しになると諭す。デナーリスの"車輪を壊す"という目的を果たすのであれば、既存の王が選んだ道は歩んではならないと。そして、その為には冷静さを持つべきであると。しかし、その最後の一言にデナーリスは自身がいつ冷静さを欠いたのかと憤り、ターリー親子の処刑は必要なことであり、自身は常に熟考していると耳を塞いでしまう。

多くの犠牲を払い死者の軍団の捕獲に成功した一同は、サーセイとの会合を開き、死者の軍団が夢物語などではなく現実に迫る驚異であることを知らしめる。死者の軍団を目の当たりしたサーセイは、停戦協定を受け入れる条件として北の王であるジョン・スノウが死の軍団との戦い後も停戦協定を継続し、中立を保つことを求めたが、壁の向こう側でデナーリスに窮地を救われたジョン・スノウは既にデナーリスに忠誠を誓っており、嘘はつけないとそれを拒否する。ジョン・スノウの意固地により全ての計画は破綻し八方塞がりな状況に追い込まれたティリオンは自身の命をかけ、サーセイとの決死の再交渉に出る。自身の事以外はどうでも良いと言うサーセイの言動に子を孕んでいることを察したティリオンは、今、何が一番大事なのかを問う。考えを改めたサーセイは停戦だけでなく北への援軍を約束するも、その約束は新たなサーセイの謀略であった。

シーズン8

ブラン王の〈王の手〉として仕える。

人間関係[]


俳優[]

ピーター・ディンクレイジ(Peter Dinklage)。1969年6月11日生まれ、アメリカ合衆国の俳優である。軟骨発育不全による小人症で、身長135cm。小さな体格を生かして数多くの作品へ出演。ジョン・ファヴロー監督、ウィル・フェレル主演のクリスマス・ファンタジー『エルフ 〜サンタの国からやってきた〜』では気難しい絵本作家や、ミシェル・ゴンドリー監督の異色コメディ『ヒューマン・ネイチュア』などの作品にも顔を見せた。

声優[]

森川智之(もりかわ としゆき)。1967年1月26日生まれ、日本の男性声優、ナレーター、歌手。アクセルワン代表取締役。アニメ・吹替など多数の作品に出演。ユアン・マクレガー、トム・クルーズ、キアヌ・リーブス、マーティン・フリーマンなど多数の吹替を担当している。

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