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ゲーム・オブ・スローンズのシーズン4(第四章)は、シーズン2とシーズン3との間で視聴者の数が大きく増加したことに伴い、2013年4月2日にHBOによって公式に制作の発注がなされた。しかし、それ以前の段階で、第四章制作の前段階としての作業はすでに着手されており、少なくとも6つの台本の制作(2013年3月までに完成)や、撮影日の内何日かの予約などがすでに行われていた。
第四章は全10話から構成されており、撮影は2013年の7月8日から行われた。そして撮影は2013年の11月21日に完了した。第三章の制作に先駆けてさらに2年分の契約を結んだデイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスはショーランナーとして復帰した。
第四章は2014年の4月6日に初放送を迎えた。
第四章はそのほとんどが、George R.R.Martinによるシリーズである『氷と炎の歌』における3冊目の本である『剣嵐の大地』の後半に基づいたものであったが、同シリーズの4、5冊目で、同時に別のキャラクターたちによって描かれる『乱鴉の饗宴』と『竜との舞踏』からもかなりの量の資料が引用された。
あらすじ[]
五王の戦いは終わりに近づきつつあるが、新たな陰謀とたくらみが動き出している。そして、生き残った派閥は自分たちの外にいる敵だけでなく、内なる敵との戦いに挑まねばならない。
北の王であるロブ・スタークは、自らの重要な部下であったボルトン家とフレイ家の裏切りで、フレイの館で死んだ。ロブの母、キャトリンと妻、タリサは、赤い結婚式として知られる虐殺で北部の指導者たちやその軍隊と共に殺されてしまったのだった。
スタニス・バラシオンをブラックウォーターの戦いで破り、ウェスタロス南部を確保したラニスター家は勝ち誇っていた。正気を失った幼君ジョフリー・バラシオンは、勝利が本当は自分の祖父であり王の右腕でもあるタイウィン・ラニスター卿、そして鉄の王座の背後にある真の力によってもたらされたにもかかわらず、勝利に大いに満足していた。 タイウィン卿は裏切りの見返りとして、ボルトンに北部の支配を認め、フレイスにはリバーランの名ばかりの支配権を与えたが、城はブリンデン・タリーの指揮下のままとした。
ウェスタロスの主な地域はほとんどがラニスター家の支配下となったが、いまだに抵抗を続ける勢力が二つ存在した。グレイジョイとバラシオンである。北に残る鉄諸国生まれの占拠者たちはルース・ボルトンの落とし子であるラムジー・スノウに駆り立てられ続けている。ラムジーはグレイジョイの人質シオンを確保しており、気まぐれにひどい拷問にかけていた。一方バロン・グレイジョイは、息子シオンを死んだも同然だと考えていた。
スタニス・バラシオンは、兄であるロバート王の正当な後継者として、わずかに生き残った軍を率いて降伏を拒否する。しかし、メリサンドルの助言に従い、壁に向かってくる野人たちの脅威に注意を向け始める。
ラニスター家は、ジョフリー王と、タイレル・メイス卿の娘であるマージェリー・タイレルの結婚による同盟を約束することで勝ち取ったが、リーチのタイレル家の重要な支援によって何とか勝利を得たに過ぎなかった。女王のサーセイは、バラシオンがロバートの反乱後ラニスターへの依存を深めたように、ラニスターが、既に王都における影響力を高めつつあるタイレル家に依存を深めていくことを恐れていた。(これが的中することとなる。)そして、この地の未来を決めることになるジョフェリーとマーガリーのロイヤル・ウェディングが執り行われようとしていた。
エピソード[]
# | 画像 | タイトル | 放送日 | 評価 |
---|---|---|---|---|
31 | Two Swords (邦題:二本の剣) | 2014/7/27 | 6.64 | |
キングズランディングでは婚儀の準備が進められていた。デナーリスはミーリーンへ向かう。 | ||||
32 | The Lion and the Rose (邦題:獅子と薔薇) | 2014/8/3 | 6.31 | |
ブランは夢で行くべき場所を知る。ジョフリーは祝宴のなか毒殺される。サーセイはティリオンを犯人と疑い、逮捕する。 | ||||
33 | Breaker of Chains (邦題:奴隷解放者) | 2014/8/10 | 6.59 | |
サンサは追っ手を逃げ切り、リトルフィンガーの船に連れられる。デナーリスの軍勢がミーリーンに到着。 | ||||
34 | Oathkeeper (邦題:誓約を果たすもの) | 2014/8/17 | 6.95 | |
ジェイミーはブライエニーにサンサを探し出して保護する任務を与える。ジョンはクラスターの砦へ出発 。デナーリスは奴隷を解放し、ミーリーンを征服する。 | ||||
35 | First of His Name (邦題:新王誕生) | 2014/8/24 | 7.16 | |
トメンが戴冠し、新しい王に。リトルフィンガーはライサと結婚する。ジョンは負傷しながらも砦を落とす。 | ||||
36 | The Laws of Gods and Men (邦題:裁判) | 2014/8/31 | 6.40 | |
ティリオンの裁判がはじまり、ジェイミーは助命を父に請う。ヤーラはドレッドフォートを襲撃し、シオンを見つける。 | ||||
37 | Mockingbird (邦題:月の扉) | 2014/9/7 | 7.20 | |
ティリオンの代理闘士にオベリンが申し出る。ブライエニーはアリアが生きていることを知る。 | ||||
38 | The Mountain and the Viper (邦題:山と毒蛇) | 2014/9/14 | 7.17 | |
野人がモウルズ・タウンを襲撃する。デナーリスはジョラーを追放する。 | ||||
39 | The Watchers on the Wall (邦題:黒の城の死闘) | 2014/9/21 | 6.95 | |
冥夜の守人は野人を撃退する。ジョンはトアマンドを捕虜として捉える。 | ||||
40 | The Children (邦題:世継ぎたち) | 2014/9/28 | 7.10 | |
ティリオンは脱獄し、タイウィンを殺害する。ブランの一行は三つ目の鴉の元にたどり着く。 |
制作[]
第四章の撮影は北アイルランドで開始され、制作の舞台はクロアチアのDubrovnikとに移ったが、その後またアイスランドに戻ったということが分かった。クロアチアの制作陣の制作スケジュールにはさらに新たな撮影場所として海岸沿いの街であるスプリトが追加された。
ゲーム・オブ・スローンズの公式制作ブログは、第四章の撮影場所にモロッコは含まれなかったと明らかにした。これによって、撮影が行われた国の数が4から3に減ることになった(北アイルランド、クロアチア、アイスランド)。モロッコは第三章でのデナーリスの奴隷商人の湾のセットのシーン、アスタポルとユンカイの街を撮影する場所として使われていた。デナーリスの物語は第四章でも奴隷商人の湾で続いているが、(クロアチアと見られる)他の場所が撮影に使われたようだ。
撮影場所が第二章においてアイスランドにまで拡大したもともとの理由は、壁の向こう側の岩がちで凍り付いた風景を正確に描写するためであったと考えられる。すなわち、ジョン・スノウとコーリン・ハルホード、そしてイグリットが実際に氷に覆われた氷河の上を、岩がちな山々を背景に歩くことで、より風景を正確に描くために、作り物のような印象を与えてしまいかねない特殊な効果を用いる必要がなくなったのである。しかし、アイスランドの他のエリアで、物語の他の部分のシーンに最適だと考えられる場所が発見された。壁の向こう側のシーンのアイスランドにおける撮影は冬に行われたが、制作陣は夏の融雪期には、アイスランドの大地に多くの原始的で素朴な風景や青々とした谷が現れ、こうした風景はウェストロスの他の地域の撮影をするのに適していることに気付いたのだった。壁の北のイグリットやトーマンドを含むワイルドリングの侵略軍のシーンのための撮影は冬のアイスランドで行われた。第四章では壁のすぐ南のいくらか暖かい恵みの大地を描くために彼らは夏のアイスランドに戻ってきた。アルヤ・スタークとサンドール・クリゲインの物語、さらにはタルスのブリエーンの物語のうちいくつかは、アイスランドで撮影されたものである。(リバーランドの一部など)
キャスト[]
配役[]
- ピーター・ディンクレージ:ティリオン・ラニスター役(8話)
- ニコラス・カステル・ワルドー:ジェイミー・ラニスター役(9話)
- レーナ・ヘッディ:サーセイ・ラニスター役(9話)
- エミリア・クラーク:デナーリス・ターガリエン役(8話)
- キット・ハリントン:ジョン・スノウ役(8話)
- エイデン・ギレン:ペテル・バエリッシュ卿(5話)
- チャールズ・ダンス:タイウィン・ラニスター卿(7話)
- ナタリー・ドーマー:マージェリー・タイレル(6話)
- リアム・カニンガム:ダボス・シーワース(4話)
- ステファン・ディレイン:スタニス・バラシオン(4話)
- アルフィー・アレン:シオン・グレイジョイ(3話)
- ジョン・ブラッドレー:サムウェル・ターリー(7話)
- ジャック・グレソン:ジョフリー・バラシオン(3話)
- イサック・ハンプステッド・ライト:ブラン・スターク(4話)
- ローリー・マックカーン:サンドール・クリゲイン(6話)
- ソフィー・ターナー:サンサ・スターク(7話)
- マイシー・ウィリアム:アリア・スターク(6話)
- グウェンドリン・クリスティー:タースのブライエニー(7話)
- ジェローム・フライン:ブロン(4話)
- コンリース・ヒル:ヴァリス(6話)
- クリストファー・ヒヴュ:トアマンド(5話)
- シベール・クキリー:シェイ(4話)
- ローズ・レスリー:イグリット(5話)
- ハンナ・マレイ:ジリ(3話)
- イワン・レオン:ラムジー・スノウ(3話)
- レイン・グレン:ジョラー・モーモント(7話)
他の配役[]
- ペドロ・パスカル:オベリン・マルテル(7話)
- ジェイコブ・アンダーソン:グレイ・ワーム(7話)
- ベン・クロンプトン:エディソン・トレット(7話)
- ナタリー・エマニュエル:ミッサンディー(7話)
- イアン・マッケンリー:バリスタン・セルミー(7話)
- ダニエル・ポートマン:ポドリック・ペイン(7話)
- マーク・スタンレー:グレン(7話)
- ジョセフ・アルタイン:パイパー(6話)
- ドミニック・カーター:ジェイノス・スリント(6話)
- ジュリアン・グローバー:グランド・マイスター・パイスル(6話)
- ディーン・チャールズ・チャップマン:トメン・バラシオン(5話)
- ミハイル・ハイスマン:ダリオ・ナハリス(5話)
- ブレノック・オーコナー:オーリー(5話)
- オーウェン・ティール:アリセール・トーン(5話)
- ダイアナ・リグ:オレーヌ・タイレル(4話)
- インディラ・ヴァルマ:エラリア・サンド(4話)
- ロジャー・アッシュトン・グリフィス:メイス・タイレル(4話)
- イアン・ビーティー:メリン・トゥラント(4話)
- トーマス・サングスター:ジョジェン・リード(4話)
- エリー・ケンドリック:ミーラ・リード(4話)
- ユリ・コロコニコフ:ストゥール(4話)
- クリスチャン・ナーム:ホドール(4話)
- ピーター・バンガン:マイスター・イーモン(4話)
- ポール・ベントリー:ハイ・セプトン(3話)
- リノ・ファシオーリ:ロビン・アライン(3話)
- タラ・フィッツゲラルド:セリス・バラシオン(3話)
- ケリー・イングラム:シャイリーン・バラシオン(3話)
- フィン・ジョーンズ:ロラス・タイレル(3話))
- ハボール・ユリアス・ブジョーンサン:グレゴール・クリゲイン(3話)
- ノア・タイラー:ロック(3話)
- トニー・ウェイ:ドントス・ホラルド(3話)
- ルーク・バーンズ:ラスト(2話)
- ケイト・ディッキー:リサ・アリン(2話)
- ジョエル・フライ:ヒズダール・ゾ・ロラーク(2話)
- バーン・ゴーマン:カール・タナー(2話)
- アントン・レサー:クィバーン(2話)
- マイケル・マックエルハットン:ルース・ボルトン(2話)
- シアラン・ハインド:マンス・レイダー(The Children)
- オクタヴィア・アレクサンドラ:リーフ(The Children)
- アンディ・ベックウィズ:ロージ(Mockinbird)
- パオラ・ディオニソッティ:アーニャ・ワインウッド(The Mountain and the Viper)
- マーク・ゲイティス:タイコ・ネストリス(The Laws of Gods and Men)
- ベン・ホーキー:ホット・パイ(Mockingbird)
- ジェラルド・ジョーダン:ビター(Mockingbird)
- アンディ・ケレンガー:ポリバー(The Two Swords)
- ルシアン・ムサマティ:サラドア・サーン( The Laws of Gods and Men)
- ストルアン・ロジャー:三つ目の鴉(2話)
- ラペルト・バニシターと:ヨーン・ロイス卿(THE Mountain and the Viper)
- ジェマ・ウィーラン:ヤーラ・グレイジョイ( The Laws of Gods and Men)
スタッフ[]
プロデューサー[]
- デイビッド・ベニホフ:エグゼクティブプロデューサー兼ショーランナー
- D.B.ウェイス:エグゼクティブプロデューサー兼ショーランナー
- ベルナデート・カールフィールド:エグゼクティブプロデューサー
- フランク・ドルガー:エグゼクティブプロデューサー
- カロライン・ストラウス:エグゼクティブプロデューサー
- ジョージ・R.R.マーティン:副エグゼクティブプロデューサー
- ビンス・ゲラルディス:副エグゼクティブプロデューサー
- ガイモン・キャサディ:副エグゼクティブプロデューサー
- グレッグ・スペンス:プロデューサー
- クリス・ニューマン:プロデューサー
- ブライアン・コグマン:副プロデューサー
- マイケル・クラプトン:コスチュームデザイナー
- デボラ・ラリー:プロダクションデザイナー
- ラミン・ジャワディ:作曲担当
- ニーナ・ゴールド:キャストディレクター
- ロバート・ステーン:キャストディレクター
脚本[]
- デイビッド・ベニホフ&D.B.ウェニス:エピソード1、3、5、7、8、9、10
- ジョージ・R.R.マーティン:エピソード2
- ブリャン・コグマン:エピソード4、6
ディレクター[]
- デイビッド・ベニホフ&D.B.ウェニス:エピソード1
- アレックス・グレイブ:エピソード2、3、8、10
- ミシェル・マックレーン:エピソード4、5
- アリク・サクハロフ:エピソード6、7
- ネイル・マーシャル:エピソード9
メディアリリース[]
ゲームオブスローンズの第四章のDVDおよびBlu-Rayディスクはアメリカ国内で2015年2月17日に発売される。商品には第四章の全エピソードと、いくつかの新しいコンテンツが含まれている。
第四章DVDセットに含まれるコンテンツ:
- 壁を巡る戦いの背後:キャストや制作陣が、キャッスルブラックの戦いを制作する背景で直面した困難を描く30分あまりのドキュメンタリー
- 陥落-円卓-:作家ブリャン・コグマンが、第四章で死ぬことになるキャラクターのキャストの内の何人かと机を囲む。自分の死を知るところからまさにそのシーンを撮影するところに至るまで、ゲームオブスローンズの世界で生き、死ぬというのはいったいどんなことなのかに光を当てた30分の映像。
- 政治-第三章を振り返る-:第四章にまで至る、第一章から第三章の物語の流れを振り返る
- ウェストロスの落とし子:ショーランナーであるデイビッド・ベニホフとD.B.ウェイス、そして原作者であるR.R.マーティンが7王国の中で落とし子が果たす役割について議論する(このビデオは公開されている)
- カットされたシーンなど:2つのカットされたシーンが含まれている
- オーディオコメンタリー:制作陣とキャスト、およびショーランナーであるデイビッド・ベニホフとD.B.ウェイス、さらにA Song of Ice and Fireの作者であるジョージR.R.マーティン、ソフィー・チューナー(サンサ・スターク)、マイシー・ウィリアム(アリア・スターク)、ペドロ・パスカル(オベリン・マルテル)、エイデン・ギレン(ペテル’小指の’バエリッシュ)、その他数名によるコメンタリーである
Digital CopyのBlu-Ray版には、DVD版に含まれる要素すべてに加え、以下のコンテンツが追加されている。
- エピソードガイド:物語に登場するキャラクターや地域、関連する歴史などについての背景知識が得られる資料
- 歴史と伝承:キャラクター自身が様々な観点から語るウェストロスの伝承を説明した1時間のアニメーション作品
テレビシリーズの初めの3シリーズには「エピソードガイド」がHBO GOサービスによって提供されていたが、第四章に当たってはこのサービスは廃止された。代わりに、第四章からは今までエピソードガイドという形で提供されてきた様々なエキストラコンテンツが、HBOビュウワーズガイドのウェブサイトやMakingGameofThrones.comのウェブサイトなどでエピソードごとに提供されるようになった。(キャストや制作陣、作者によるボーナスビデオなどである)。したがって、Blu-ray版に含まれるとされる「エピソードガイド」が何を含んだものになるのかは明らかになっていないのだ。とはいえ、いまのところおそらくそれはHBOビュウワーズガイドとMakingGameofThrones.comに投稿された第四章に関するインタビューやビデオを組み合わせたものになるだろう。 第四章は初めてマーテル家の紋章を描いたカバーをリリースすることになる。Blu-rayボックスは様々なカバーに包装されたものになる予定で、今までのシーズンと同じように異なる大家の紋章をもとにしたものになるだろう。第四章の主要なアートデザインである、ブランの夢に出てきた三つ目のレイヴンとは異なり、他のカバーはスターク家、ラニスター家、タイレル家、もしくはターガリエン家の紋章になる。また、第四章で初めてマーテル家が物語に大きくかかわってくることになるため、初めてマーテル家の紋章(オレンジ色の背景で、黄金の槍が赤い太陽を貫いているもの)がいくつもあるカバーのうちの一つに登場することになっている。