キングズ・ランディング

"ウィンターフェルで育ちながら私が最も望んだことは、あそこから逃げてこの王都に来ることだけだった。南方の騎士と彼らの塗装された鎧、そしてキングズ･ランディングの夕闇を見るために。燃えるキャンドルが窓に映るのを見るために…"

King's Landing Pin — キングズ･ランディングをウェスタロス大陸上に示す地図。

キングズ・ランディングは七王国の王都である。ブラックウォーター湾を臨むウェスタロスの東海岸、クラウンランドに位置している。アンダル人と最初の人々の王が君臨した鉄の玉座と赤の王城がある場所。ブラックウォーターラッシュがブラックウォーター湾に流れ込む北の高地に、この壁に囲まれた街はある。暖かい気候に恵まれ、生活は、裕福な人間には快適だが、蚤の溜まり場というスラムがある。街の中は人で溢れかえり、危険が多く、王都の守人（シティ・ウォッチ）が警護しているにも関わらず平穏な時は訪れない。

キングズ･ランディングはエイゴン・ターガリエン一世によって建設された。ドラゴンストーンより出港した彼の船団が最初に上陸した丘 (後に彼の名前がつけられる) の上に木の砦を作り、そこを彼の大陸征服の拠点とした。やがてその目標を達成すると、彼は最初の砦があるこの場所を新たな首都として定めた。街は彼の子孫らの手によって勢いを弱めることなく拡大していった。ロバートの反逆のころには、街は推定五十万人もの人口を抱えていた。キングズ･ランディングはその歴史の中でしばしば受難に遭遇してきた。もっともよく知られているものではタイウィン・ラニスターが狂王エイリス・ターガリエン二世を裏切り、忠誠の証としてロバート・バラシオンに街を引き渡す前にタイウィンが街を略奪するよう軍に指示したことで起こった内戦が挙げられる。これはロバートの反逆として知られている。

五王の戦いで、キングズ･ランディングが抱える問題は大幅に増えた。食糧不足はその中でも特に切迫した問題だった。くわえて戦火を逃れるために壁の庇護を求めた難民が街に殺到した。

主要な場所[]

赤の王城[]

赤の王城は七王国を統べる者の本拠地である。街の最東にあり、ブラックウォーター湾と狭い海を一望できる。

ベーラー大聖堂[]

ヴィセンヤの丘にあるベーラー大聖堂は、キングズ・ランディングに対して西、右手にエイゴンの丘の赤の王城が見える場所に位置する。ベーラー大聖堂は領土を占める九つの主要地域のうち、七つにおける支配宗教である七神正教の中心地である。また、教会内で最高位にあたるハイ･セプトンの拠点と住居となっている。街の西側にあり、ベーラー･ターガリエン王にちなんで名付けられた。

錬金術師ギルド集会所[]

錬金術師ギルド集会所は｢パイロマンサー｣と呼ばれるものたちからなる古の集団、錬金術師ギルドの本拠地である。ラエニーの丘の下に位置する地下空間。

蚤の溜まり場[]

蚤の溜まり場は街で一番大きなスラム地区である。ダヴォス・シーワースとアーメカは蚤の溜まり場出身で、アリア・スタークが赤の王城から逃げたあとに身を隠したのも蚤の溜まり場である。

リトルフィンガーの売春宿[]

リトルフィンガーの売春宿は街の富裕層を対象とした高級売春宿。

街路、広場、門[]

王の道 - 王の道は文字どおりマッド門の南から始まり、北側を抜けて街を横断する道だ。街の南では王の道はストームズエンドへと続き、北ではウィンターフェル、さらには黒の城へとずっと続く。
- 金の道は西部とキングズ･ランディングを結ぶ道だが、街の中までは続かない。
- バラの道は南西の河間平野からキングズ・ランディングへ続く道だ。キングズ・ランディングの門へと直接続いてはいないが、ブラックウォーター河の南側、街から少し離れた場所で王の道と合流する。
ザ･ホック - 都内で王の道から分岐する一番大きな道で、マッド門から東へ赤の王城を結ぶ道。
姉妹の道 - バーラー大聖堂とドラゴンピットの間を通る街の大通り。道の最端はヴィセンヤの丘、逆側はラエニーの丘のためこの名がついた (ヴィセンヤとラエニーは姉妹)。街の中で王の道を横切る。手のトーナメントがキングズ･ランディングの外で行われる一方、酔った馬のレースは姉妹の道で行われる。
小麦粉の道 - 多くのパン職人が商売に励む道。
絹の道 - 売春宿がある地区。そのうちの何軒かの高級宿は貴族や金持ちの商人を相手にしている。リトルフィンガーの売春宿はここにある。
鉄の道 - 鍛冶屋たちが鍛冶場や店を構える場所。ジェンドリーが修行しているトブホ･モットの店もここにある。
種の道 - 街にある道の一つ。

重要な住人[]

女王サーセイ･ラニスター
ミラ･フォレスター（マージェリーの侍女）
セラ･フラワーズ（マージェリーの侍女）
サージェイミー・ラニスター（王の盾指揮官）
サーイリーン・ペイン（王国の首切り役人）
ハイ･セプトン
ホーリン（錬金術師ギルドのリーダー）
メーガン、アーメカ、デイジー、ミレル、マレイ、ジェナ、ケイラ（売春婦）
トブホ･モット（武器製造と鍛冶の職人）
オリヴァー（現在ピーター･ベイリッシュの売春宿を任せられている売春婦かつスパイ）
クァィバーン(囁くものの主人かつ王の手)
グレゴー･クレゲイン（現在は王都の守人）

名言[]

"私は北の人間だ。私とお前にふさわしいのはこの地であって、南にある王都と呼ばれるネズミの巣ではない"

―エダード･スタークのキングズ・ランディングに対する見解^[引用元]